Roni×Kairu roniside
2004.03(c)Csus4.sanatsuki
NON STOP
いつからだろう―――。あいつの事、こんな風に見るようになってたのは。
「お兄ちゃん」って、その無垢な笑顔で微笑まれるたびに、どこか――胸が痛んだんだ。
最初は別に気にしてなかったのに。コイツが・・・可愛すぎるからだ。
* * *
「こーらっ!アンタ達、まぁたそんなに汚してっ!今日はどこまで行ってきたのよ!?」
夕方――夕食時。クレスタのデュナミス孤児院に戻るなり、ルーティさんの威勢の良い声が響く。
今日俺とカイルと町の奴等2人で、町の近くの森を探索しに行ったのだった。
「へっへーっ!オレ、今日、魔物を倒したんだよっ!」
「あら、すごいわね〜!でも、町の外は危険だって、いつも言ってるでしょっ!」
興奮気味に、笑顔で自慢気に話をするカイルに、ルーティさんは喝を入れる。
「でも、ロニも居たし、大丈夫だったよ!」
――ふと俺の名前が出され、終始2人のやり取りを見ていた俺ははっとし、口を開く。
「あぁ!カイルは俺が守ったぜ!だからルーティさん、安心してよっ!」
「だったらお守りついでに、カイルと一緒にお風呂入っちゃってくれない?服も洗濯しなきゃいけないし!
この子、ほんっと頭洗うの下手なのよね。いっつも、シャンプーが目に入ったー!って、騒ぐのよ。」
「な・・・お母さんっ!オレ、一人で入れるよっ!」
お守りと称され、馬鹿にされた態度にカイルは眉を吊り上げて文句を言う。
「まぁーた。ロニ、お願いね!あたし、御飯の支度の続きしなきゃいけないから。今日はあんたの大好きなポワレよ☆」
ポワレ・・・。そう聞いて俺は思わず心が弾む。
「わかりましたーvホラ、カイルッ!早く風呂入ろうぜ☆」
「あっ・・・ちょっ・・・ロニぃっ!!」
この時はこんな展開に特に意味も無くて―――。
不服そうなカイルを肩に抱え上げ、足をばたつかせる様を無視してさっさと風呂へ向かった。
* * *
浴室へ着き、すぐに衣服を脱いで洗濯籠の中に放り投げると、俺はシャワーを浴びて浴槽へと浸かる。
まもなくして、おずおずと少し怒った様にカイルが浴室内へと入って来た。
無言で椅子に座り、頭を洗おうとするカイルのを見て風呂から上がり、自分もその横に座る。
「ホラ、洗ってやるって」
「いいってばっ!」
先刻ルーティさんに子供扱いされた為機嫌が悪いらしく、洗ってやろうとした俺の手を振り払って自分で洗おうとする。
「コラ。まぁーだ拗ねてんのか?いいから任せとけよ。」
カイルは伏目がちにぷーっと頬を膨らませて怒りつつも、ロニに頭を洗って貰う事を許した。
「お前、ホントに綺麗な金髪だなー」
シャンプーを手に取り、カイルの頭に馴染ませながら洗ってやる。
「んー・・・。人に洗って貰うのって気持ちぃーv」
先刻まで機嫌の悪かったカイルが幸せそうに呟く。単純さに呆れながら可愛いと思った。
「目。瞑ってろよ」
そぅ言ってシャンプーを洗い流してやった。
そして、近くにあったスポンジにボディーソープを含ませ軽く泡立ててから、カイルの肌へと滑らせた。
「体も洗ってやるよ」
腕・・・背中・・・足・・・。どの箇所も白く繊細で、綺麗な肌。
「あははっ!くすぐったいよっ・・・んっ・・・」
カイルは俺がスポンジを箇所に滑らせる度にくすくす笑い出す。
しかし、その白く美しい肌の中で、さらに美しいピンク色の2つの突起にスポンジが触れた瞬間、カイルは苦しそうな艶っぽい声をあげた。
無意識に違いない。しかし、その一瞬の艶かしい声に、ロニはなぜだか鼓動が早くなり、もやもやした気分になった。
思わずそんな声に手が止まってしまった俺からカイルはスポンジを素早く取り去った。
「くすぐったいからもぅいいっ!今度はオレが洗ってあげるね♪」
「あっ・・・あぁ」
ぼーっとしてしまっていた俺を他所に、カイルは俺の後ろに回りこんで背中を擦る。
「ロニの背中、おっきいなぁー」
背中を洗い、腕を洗ってくれようとするカイル。後ろからの体勢だったので、どうしても肌と肌が触れる。
カイルのその幼いすべすべとした肌の感触と、2つの胸の突起がそっと俺の肌に触れた瞬間―――俺は理性を失った。
どこかで、自分の理性を繋ぎ止めていた糸が切れた様な気がした。
無意識のうちに――本能のままに、体が動いた。
後ろを振り向き、スポンジを握っていた方のカイルの腕を掴んで勢い良く自分の方に引き寄せ、
体勢を崩して自分の方にもたれ掛かるカイルに素早く口付けをした。
「んっ!?」
驚いて目を見開くカイル。カイルが握っていた筈のスポンジは、手の力が抜けて滑り落ちていた。
止まらず、さらに舌でカイルの唇を開かせ、深く、深く口付けた。
「んっ・・・ふっ・・・」
まだ幼いカイル。キスなんで初めてであろう。それも、こんなにも深く、熱いキス。
息継ぎをしようと、両手で必死に肩に手をやって押し返そうとするその動作すら愛しい。
しかし、そんなカイルを無視して、右手でカイルの後頭部をしっかり掴み、
左手でカイルの顔を抑え、さらに深く口腔内を貪る。舌と舌がからまり、淫靡な音が浴室内に響く。
大分たって、カイルの唇を開放した。
「んっ・・・はぁっ!はぁ・・・はぁ・・・っ」
必死に荒い息を整えようとするカイル。
先刻まで深いキスを貪っていたそこは真紅に艶めき、奥にカイルの舌が覗く。
そして目は真っ赤になって潤み、涙が一筋頬をつたう。
その様は自分を誘っているようにしか思えなかった。
俺はカイルの唇にもう一度軽く触れた後、首、胸、下腹部と、指を滑らせる。
「ひぅっ・・・!ロニぃ・・・っ!ダ・・・メ、だってっ!」
カイルが過剰な反応を示す。先刻のキスが体を敏感にさせているらしく、
駄目だと言うその声にもどこか甘い喘ぎが混じっていて。
自分でもどうしようも無いらしく、相変わらず涙目で、困ったような顔をしている。
そんなカイルに俺自身もどうする事もできなくて・・・。
「もぅ・・・止まんねぇよ・・・オマエが、こんなに可愛すぎるから―――」
そぅ理由付けて、俺は下腹部辺りを滑らせていた指をカイルの左の突起に持っていき、
右の突起は口に含んで強く吸い上げた。
「やぁぁ・・・っ!ぁっ・・・!」
カイルは思わずあげてしまった自分でも聞いた事の無い妙に艶めいた声に驚き、
はっとして自分で両手を口に当てた。そして、涙でいっぱいの目を見開いた。
「口、押さえんなよ。もっと声、聞かせろ」
「でもっ・・・恥ずかしっ・・・」
「いいって。もっとお前のそーゆー声、聞きたいんだよ」
そう言って俺はまたカイルの突起を指と口で持て遊んだ。
「やぁ・・・ロニっ!んぅ・・・」
カイルの白い肌に赤い痕がいくつか胸の辺りに散らばり、それの原因である自分自身、あまりのいやらしさにクラクラする。
そしてその2つの突起も、ピンと主張してきている。俺は、時折優しく、時折強く、愛撫を繰り返した。
「ろ・・・にっ・・・オレ、なんか・・・変なのぉっ!」
「ヘン・・・って?」
「や・・・ぁ・・・いつもと・・・ちが・・・」
カイルの胸への愛撫に集中していた為気付かなかったが、カイルの其処は、
ロニの優しくも激しい、快楽を追及してゆく甘い愛撫のせいで、すでに勃ち上がっていた。
カイルは自身がそんな状態になってしまうのは初めてなのであろう。
自分の体の異変に驚き、脅え、すっかり涙を流してしまっていた。まだ幼い体で、無理もなかった。
「ロニ・・・おれ、こわいよぅっ!もぅ・・・やめ・・・っ・・・」
くすんくすんとすすり泣きを繰り返しながら真っ赤になっているカイルにどこか罪悪感を感じる。
カイルに嫌な想いはさせたくなかった。その筈なのに―――。
カイルのその涙さえも自分をその気にさせる効果を持っていて、俺はもっとカイルの可愛い姿を見たかった。
「カイル・・・ごめん。俺、もぅ止まんねぇ。もっとお前の乱れるとこが見たい・・・」
そう言って俺は、カイルの勃ちあがっているモノを優しく包み、上下に動かした。
「やっ・・・!ロニィ!やっ・・・やっ・・・あっ・・・!」
手の動きに合わせて、カイルが声をあげる。快感に耐えられず、いやいやをするように頭を左右に振る。
その金糸が俺の肌に当たるたび、ぞくぞくとした快感が肌をつたった。
「・・・気持ちいいんだろ?」
「・・・くっ・・・んっ・・・」
こんな事をされるのは初めてなのに―――気持ちいい。もっともっとと何かを求めてしまっている自分が嫌で、
カイルは唇を噛み締めてその快感を忘れ去ろうとする。しかし、次々と押し寄せてくる快感の波に逆らう事はできなくて。
虚しくまた声を出し始めてしまう。
「やぁぁっ!ぁぁっ!!」
カイルが一際大きな喘ぎを上げた。俺はカイルを向かい合った状態で自分の足の上に乗せ、
左手でカイルの腰を支えながら、自らの大きくなっているソレと、カイルの勃ち上がっているソレとを右手で掴み、激しく動かし始めたのだった。
「やっ・・・もっ・・・ダメっ・・・!」
カイルが果てそうなのを感じ取り、俺はカイルの耳元で深く囁いた。
「いいぜ・・・イっても。一緒にイこう」
そう言って俺はより激しく動かしながら、一気に快感を追い求めた。
「やっ・・・!なんか・・・出ちゃうょっ・・・!」
「カイル・・・っ」
そうして、2人で共に達した。
初めての強烈な快感に耐え切れなかったのか、カイルは気を失ってしまった。
* * *
風呂を出、ルーティさんにはのぼせたらしい―――と告げ、
罪悪感が残りつつも、カイルをそのまま抱きかかえて部屋へと連れて行く。
ベッドの上に降ろし、一息つくと、そっとカイルの前髪に触れる。
(はぁぁー・・・。やべぇ事しちまったなぁ・・・)
目を覚ましたら何て言おう。今後どう接して行けばいいのだろう。
あれこれ悩みつつ、大分たっても全く目を覚まさないカイルをそのままに、部屋を出る。
「はぁ・・・」
また俺は大きく溜息を吐いた。
自覚してしまった以上、この想いをもう隠す事はできない。どうする事もできない。
俺の―――前途多難な日々が始まる様な気がした。
END
■アトガキ■
初の小説(しかもエロ)で緊張致しました。皆様に受け入れて頂けるか大変不安です・・・。
そして長くてスミマセン。(汗)ロニ変態ですみません。カイル感度よすぎでごめんなさい。(死)
読んで下さってありがとうございました★ブラウザバックでお戻り願いマス。